生存本能のマトリックス

ずーっと痛みを見ている。少しずつ見えてきた。
何度も書いているが、私には捨てられるのが怖いという恐れがある。
居場所がなくなるのではないかという存在不安がある。
これも何度も書いているが、母親に「父親とうまくいかないのはあんたのせいだ、だから口を聞かない」と言われたことがある。私がこの現象で何が一番怖かったかというと、「自分は何もできなくて無力だ」ということ。そして何もできなくて無力だと私のせいにされて捨てられると思ったみたいだ。

私はそれから「私のせい」にされることをひどく恐れていて、私のせいにならないように生きてきた。
だって「私のせい」ってことは私は「何もできなくてダメなやつ」だから「そこに居れなくなる」のだ。
これが私のシステム。

不思議なことにこのシステムを持っているとびっくりするくらい「私のせい」にされて「何もできなくて」「そこに居れなくなる」を繰り返すことになる。
おそらく魂は「それは違うから早く気づいて〜」と思っているので気づかせる現実を起こす。

私が気づかなければいけなかったことは
「私のせい」ではないこと。
「何もできなくて」当たり前なこと。
むしろ何もできなくて良かったんだということ。
相手の問題なこと。
私のせいにさせててもいいこと。

そして居場所がなくなるのは怖いと感じていることに気づくこと。
この恐怖を受け入れたら「私のせいにされて無力感を感じる」ことをそこまで恐れなくなるのだ。

おそらく私は心の底から全てを私のせいだと思っている。
そんなに責任負えるわけないのに。
でもなんとかしたかった。
お母さんを救ってあげたかった。
無力で何もできない自分のせいだと思って自分を責めて生きてきた。
なんとかできなくて良かったんだ。
無力で良かったんだ。
全てはなるようになっている。
お母さんは私をスケープゴートにしないとやりきれないような痛みを抱えていたし
お父さんとうまくいかないことで学ぶことがあったんだと思う。

そう思った時に私ができたことって、お父さんとうまくいかせることではないし、
お母さんの痛みを取り除くことでもないんだと思う。

ただ一つできることってお母さんの痛みのシステムを理解してみせることなんだろうなと思う。
おそらく私が今したいことはそういうことだろうなと思う。

私は私のことを一番わかってあげたい。
私は理解されたかったからだ。
私はおそらく自分のことをわかってあげられたような気がする。
人に理解されたいと思わなくなるくらいには理解した気がする。

私がこれから生きる道は、捨てられないために私のせいにならないために無力を感じないために生きるのではなくて、私のせいにされることを許すこと。無力でもいいんだと認めること。それはあなたの問題。それを理解したいなら手伝ってもいいよというスタンスで生きること。
居場所を追われたり捨てられる恐怖がなくなるわけではないけど、恐怖に支配されて行動することは減るだろうと思う。

私の今の望みは「恐怖や不安に支配されず、生存本能に振り回されずに魂の声を聞くこと」
「ただ在る」こと。